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旋律的 林巧公式ブログ

旅とおばけと音楽と、小説とごちそうと物語について。

パニーノの幸せ

アパートすぐ近くの、I Fratellini (イ・フラテッリーニ / 兄弟)で、パニーノ ( panino / 丸形のちいさなパンでつくる、イタリアのサンドイッチ)を買う。男ふたりがやっていて(彼らが兄弟!?)、店のなかは身動きする二人でほぼ一杯という、とてもちいさ…

アマトリチャーナ

パスクアで多くのレストランが休みなので、思いついて、アパートのキッチンでパスタを料理してみる。アマトリチャーナ(amatriciana)をつくってみよう。材料は、瓶詰めのトマト・ソース、にんにく、パンチェッタ(pancetta / 豚ばら肉の塩づけ)、オリーブ油…

サンタ・マリア・デル・フィオーレ

朝はイタリアの腸詰め、salsiccia(サルシッチャ)を焼く。ソーセージの仲間だが、加熱処理をせず、豚肉の粗ばら切りを生のままで香辛料とともに腸詰めにしたもので、スーパーなら必ず手に入る。しかも、安い。METAで買ったものは、1パック1.32€(158円)。朝…

メルカート・チェントラーレ

早速、ドゥオーモとFirenze S.M.N.駅(フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅)との真ん中あたりにある、Mercato Centrale(メルカート・チェントラーレ / mercatoは「市場」、centraleが「中心の」で、「フィレンツェ中央市場」)へと繰り出す。 イタリ…

キッチンからはじまる旅

毎朝、ぼくは目覚めると、まずコーヒーをポット一杯分、淹れて、それから家族全員の朝ごはんをつくる。メニューは日によって違う。イギリス・パンと野菜スープであったり、スパゲティ・カルボナーラであったり、ホウレン草を使った翡翠炒飯であったり、カル…

イカとタコが、好き

もの心がついたときには、イカとタコが好きだった。そのものを意識する前に親しんでいた。タコ焼きとイカ焼きのせいである。 タコ焼きは店で買ってくるだけでなく、家でも専用の穴ぼこの鉄板で焼いた。七、八歳にもなれば、日曜の昼飯などに、ぼくは父親と一…

うまいものをつくるには?

たぶん、三つのやり方があります。段階的に。 まず心底からほんとうに好きなもの――どんな遠い土地にでも、どんなに値段の張るレストランにでも出かけて、“食べたい!”と思う料理――を、自分の手でつくること。もちろん、すぐにはできません。でも、それがほん…

B級グルメ伝説

コーヒーのうまいまずいは馬でもわかる、と別役実がいっていたが、そのとおりだと思う。たとえをかえれば、粘膜への刺激なら猫でも感じる。生理的な粘膜でもない、味蕾でもないところで、おいしい快楽を味わうのが、人間らしい態度であろう。 そんなごちそう…