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旋律的 林巧公式ブログ

旅とおばけと音楽と、小説とごちそうと物語について。

小松左京が鳴らす“鐘”の響き

この夏、発刊したばかりの「アレ!( allez ! )」というデジタル文芸誌が、七月二十六日に逝去した小松左京の追悼特集を組み、短編小説「熱帯雨林が熟すとき」を寄稿した。この数百年もの間、紙を糸で綴じた頁を、ただひとつの住処としてきた文芸作品と、デ…

囃子の響きとともに

囃子を府中、中河原に習いに行きはじめて、もう三年が過ぎた。お祭りのとき、山車のうえから囃したてる、あの祭り囃子だ。その囃子連の忘年会があり、高橋忠行氏の話になった。中河原の囃子連のみんなは、今年はタダユキが……と声を落とした。 彼は、ぼくにと…

ひとりの編集者の死

年が明け、仕事がはじまって間もない九日、新潮社の青木大輔氏からメールが入った。新年の挨拶の後につづけられた、短い文章に、ぼくはあっと驚いた。 “……私の同期であり、友人だった、鳥飼拓志君が、五日に亡くなりました。私は仕事初めの七日に聞きました…