読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

旋律的 林巧公式ブログ

旅とおばけと音楽と、小説とごちそうと物語について。

ようこそ

オランダの道端に停まっている荷台に積まれた自動演奏楽器。夕暮れどきの広場にオルガンと鐘と太鼓の音色を響かせます。ここが街のみんなが集う“黄昏広場”です。 「旋律的(はてなダイアリー)」が、こちらに引っ越しました。“カテゴリー”のリストは、スタイ…

川越のピアノ演奏会

川越に出かけて、尚美学園大学の教員によるピアノの教育研究発表会(2014/10/21)を聴いた。8人の演奏家による、4人の作曲家のピアノ作品の演奏会。ドメニコ・スカルラッティのソナタから5曲(演奏、青木いづみ)、ショパンの練習曲集 Op.10より、第1、2、4…

サンタ・マリア・デル・フィオーレ

朝はイタリアの腸詰め、salsiccia(サルシッチャ)を焼く。ソーセージの仲間だが、加熱処理をせず、豚肉の粗ばら切りを生のままで香辛料とともに腸詰めにしたもので、スーパーなら必ず手に入る。しかも、安い。METAで買ったものは、1パック1.32€(158円)。朝…

上海を想うチャイナタウン

上海にいたわけではない。ほとんど赤道に近い、蒸し暑く、ちいさな街で、ぼくは一か月ほどを過ごしていた。そこは中国大陸から、もう忘れられたような、旧いチャイナタウンだった。その街の知り合いから、三日後に雅集(ヤーチー)があるから来ないか、とい…

囃子の響きとともに

囃子を府中、中河原に習いに行きはじめて、もう三年が過ぎた。お祭りのとき、山車のうえから囃したてる、あの祭り囃子だ。その囃子連の忘年会があり、高橋忠行氏の話になった。中河原の囃子連のみんなは、今年はタダユキが……と声を落とした。 彼は、ぼくにと…

旧東京音楽学校奏楽堂、上野

いったい、今、ほんとうはどこを歩いているのか。自分の足が踏みしめているはずの場所と時間が、実感として、さっぱりわからない。道筋とか、街並みの錯覚といった、ちいさな混乱ではない。……今、地球のうえの果たして、どこにいるのか、……どの時代を歩いて…

セントラル・パークの南、ニューヨーク

セントラル・パークから南へと出たところで、赤茶けた旧(ふる)いビルがあった。車寄せの屋根が五つも連なっていて、いやに大仰で、しかもその屋根の上では巨大な星条旗がひるがえっている。 ぼくははじめ老舗の中級ホテルかなにかだろうかと思いつつ、凍え…

ピアノ・レッスン

三つの物語と音楽の秘密ピアノ・レッスン (角川ホラー文庫)作者: 林巧出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2007/05メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 18回この商品を含むブログ (6件) を見る ピアノという楽器には、どんなひとでもそれぞれの思いを胸に秘めて…

ピアノで弾いた交響曲……大阪駅前第二ビル2F、ササヤ書店

大阪駅の、すぐ目の前の土地には、戦後ヤミ市時代のごちゃごちゃと密集した屋台街が長い間、残っていた。幼いころ、母親に手を引かれてじっと眺めた、そのヤミ市の名残りの、くすんだ色合いの風景を、ぼくはかろうじて憶い浮かべることができる。 その広大な…

エキゾチック・ヴァイオリン

みえない平原を憶いだしてエキゾチック・ヴァイオリン―アジアの響きをめぐる旅 (知恵の森文庫)作者: 林巧出版社/メーカー: 光文社発売日: 2001/12メディア: 文庫 クリック: 3回この商品を含むブログ (2件) を見る ぼくは弓をもちながら、つらつらと思う。 う…

世界の涯ての弓

旅立ちの夜明けに世界の涯ての弓 (Mephisto club)作者: 林巧出版社/メーカー: 講談社発売日: 1998/08メディア: 単行本 クリック: 9回この商品を含むブログ (1件) を見る 最後の一文を書き終え、小説全体を終結させる句点を打ち込んだのは、小説のなかとおな…