旋律的 林巧公式ブログ

旅とおばけと音楽と、小説とごちそうと物語について。

妖怪とSFと小説と

h_major2009-07-02


 この土曜日(明後日)、「妖怪とSFと小説と」というタイトルで、ぼくの母校である大阪府立北野高校にて、およそ二時間、話をします。それぞれ脈絡がありそうで、なさそうでもある、三つの言葉ですが、ぼくにとっては、どれも親しいもので、人生のなかで大切なものです。三つに共通するのは、これらにはっきりと邂逅(であ)うひともいれば、生涯、邂逅(であ)わないひともいる、ということ。――妖怪、SFはともかく、小説なんて誰でも知っているって? ぼくの見解は少し違います。小説と呼ばれるものが世のなかにあることは知っていても、そして、そのいくつかを読んでいても、まだ邂逅っていないひとは少なくありません。そう。噂に聞く妖怪とおなじように。――喩えを換えましょう。ちょっと信じがたい、ものすごい料理があって、それを実際に食べたことがあるひとは、いつでもその御馳走を憶いだして、うっとりと夢見心地に浸ることができます。そうでないひとは、つまり、その一皿と邂逅っていないひとは、それを想像することはできても、夢見心地にはなれません。――この三つのものには、そんなところがあります。これらに邂逅ったひとたちを、あっと驚かせ、生涯忘れがたい、特別な記憶を残します。そして、人類はこの世に誕生してこの方、森のなかで野生動物とまなざしを交わしたり、真っ暗な洞窟を探検したり、ちいさな舟で広大な海を渡ったりすることと、まったくおなじようにして、これらがからみあう領域に足を踏み入れ、特別な記憶を獲得してきたように思います。北野高校は、阪急電車の十三(じゅうそう)駅西口から歩いて十分ほど、淀川の堤防と、こんなところに学校が、 と驚くような盛り場の、ほど近くにあります。高校の同窓生だけでなく、誰でも参加できる一般公開型のイベントだということなので、ご興味のある方は、ぶらりといらっしゃってください。会費500円、午後二時、開演です。


 大阪府立北野高校。

 http://www.osaka-c.ed.jp/kitano/


 ポスターはこちら(クリックで拡大)。

 http://www.rikuryo.or.jp/talkrelay/hayashi92/TR66-090704.jpg