旋律的 林巧公式ブログ

旅とおばけと音楽と、小説とごちそうと物語について。

アメリゴ・ヴェスプッチ空港

 ルフトハンザのシティライナーアルプスを越え、イタリアのアメリゴ・ヴェスプッチ空港に着陸。アメリカの名の起源となった、ヴェスプッチは、フィレンツェ共和国時代の、15世紀から16世紀にかけてのフィレンツェ人で、メディチ家に仕えたことから、ポルトガル王と縁を結び、繰り返し、新大陸に挑んだ。そうしたことから、彼の名は、新大陸そのものとなった。一方、生まれ故郷のトスカーナフィレンツェ郊外の、ちいさな空港にも、彼はフルネームをとどめている。いずれにせよ、ちいさな飛行機からタラップで地上に降り、ターミナルへと自分の足で歩いて、荷物をピックアップし、税関を抜けるまでが、控えめに見積もっても、ふつうの空港の五分の一の移動と時間で完結する――飛行機のハッチが開いた瞬間から、七、八分後には空港の外へと出られる――この愛らしい、停留所のような空港が、ぼくは大好きだ。そして、15年ぶりのフィレンツェへ。